令和5年12月5日、里庄町議会では重要議題が多数取り上げられた。
本会議では、役場の駐車場不足に対する一般質問が行われた。議員の平野敏弘氏は、敬老会が行われた際の駐車場混雑について質問し、役場の駐車場が常に不足していると指摘した。具体的には、敬老会当日は455人が参加したものの、駐車場が混雑し、危険な状態であったと発言した。また、平野氏は役場駐車場の不足を解消するため、西側の用地購入を促進する必要があると強調した。
さらに、太陽光発電に関する話題が浮上した。平野氏は、電気代の急騰を背景に、役場での太陽光発電の導入を提案し、仁科成彦総務課長は今後の導入可能性を示唆した。役場としても、再生可能エネルギーを利用し、CO2排出量削減を検討しているとのこと。
観光資源の活用についても議論がなされた。平野氏は、里庄町出身の藤井風氏などの有名人を観光大使として任命することの意義があると述べた。中西展久企画商工課長は、観光大使の任命について前向きな姿勢を示し、町のイメージアップに寄与する可能性を指摘した。さらに、町の観光資源として「美しい森」の再整備についても関心が示されており、復活の必要性を訴える声が上がった。
駅前の整備についても重要なテーマであった。加藤泰久町長は、エレベーターの設置を優先事項として設定し、バリアフリー化の重要性を強調した。これにより、特に高齢者や障害者にとっての利便性が向上することが期待される。
また、企業誘致の方針についても議論が行われた。現在、新たな企業の誘致は難しい状況にあるものの、町は一定のインセンティブを設けて誘致活動を進める意向を示した。人口減少が進む中、企業誘致による税収の確保が急務であることも意識された。
最後に、町長は税収増加のためには住みやすい町を創造していく必要性を強調し、地域の魅力を高めるための施策を粘り強く進めていく考えを示した。議会は、これらの課題に対する具体的な取り組みを進めていく必要がありそうである。