令和5年12月4日、里庄町議会にて、教育問題や男女共同参画について活発な議論がなされました。
岡本貴之議員は、中学生の英語検定受検料を町が助成することを提案しました。彼の意見によれば、英語検定は高校受験で加点となるため、学力向上に寄与する可能性があります。現在、受検料が高額であるため、受検をためらう生徒が出ている現状を問題視し、「町として手助けも必要だ」と述べました。これに対し、村山弘美教育委員会事務局長は「今後、前向きに検討していきたい」と応じました。
さらに、岡本議員は、英語検定の受検会場を里庄中学校で実施できないかという質問を行いました。村山事務局長は昨年度までは自校での受検を行っていたものの、受検者数が少ないため難しいと答えましたが、地域の学習環境を整える努力が求められます。
一方、岡村咲津紀議員は、男女共同参画の推進について質問し、特に政治分野での女性の参加の重要性を訴えました。女性議員の比率が依然として低い日本の実情を挙げ、市民が自らの代表を意識できる環境整備が必要であると強調しました。仁科成彦総務課長は、管理職の女性比率の向上について施策を進めていることを示しましたが、さらなる行動が求められています。
岡本議員の質問に続き、佐藤耕三議員は地域の交通安全に関し、東小学校付近の信号機問題について取り上げました。信号機の設置や撤去がもたらす交通への影響が懸念され、多くの議員から意見が寄せられ、「町民の声」に基づく政策実施の重要性が再確認されました。
また、仁科英麿議員は、里庄町内の河川整備計画や農業支援についても質疑し、特に耕作放棄地やイノシシ被害対策として地域おこし協力隊員を活用するべきだと提案しました。鈴木達也農林建設課参事は、担い手の減少や耕作放棄の現状について認識し、今後の施策を検討していると述べました。
議論の最後に、農業問題や施設整備に関する意見が交わされました。住民の安全を考慮した上で、今後も地域の問題解決に向けた施策が展開されることが期待されます。