令和3年2月24日に開催された令和3年里庄町議会第1回臨時会では、議案第1号である令和2年度の一般会計補正予算が審議される運びとなった。この補正予算には、新型コロナウイルスワクチン接種体制を強化するための費用が含まれている。
まず、加藤 泰久町長が提出した補正予算の説明において、歳入の14款の国庫支出金が改訂され、合計1547万円となることが挙げられた。この金額は新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費補助金によるもの。歳出の部分でも、衛生費に関する予算が7306万円に達することが確認された。これは、ワクチン接種に必要な物資や機材を整えるためのものである。
岡村 咲津紀議員は、ワクチンの集団接種に関する実施方法について、資材や会場の確保がどのように行われるか尋ねると、山本 博文健康福祉課長は、浅口医師会との調整中であるため、具体的な内容は未定であると答えた。現在、地域住民の健康を守るため、集団接種に関する準備は着実に進められているが、まだ詳細は詰めている段階とのことだ。
また、ワクチン接種の優先順位や、医療従事者330人について、岡村議員は、町内在住ではない方々も含まれているのかと質問した。これに対し、山本健康福祉課長は、町内の医療従事者の正確な人数把握は難しいとの見解を示した。
佐藤 耕三議員は、ワクチン接種後のフォローアップ体制や、コールセンターの運営に関する具体的なオペレーションについて質疑を行った。カウンター業務は町外業者に委託され、訪問時に地域に詳しい担当者を配置することが重要になりそうだ。町長は、住民への情報発信を強化する必要性を強調した。
加藤町長は、全体のワクチン接種スケジュールにおいて、県や医師会との連携を通じて、地域住民に迅速かつ安全な接種を進める方針を蕎麦打ちした。特に高齢者や基礎疾患を有する人々が優先的に接種を受けられるよう、体制を整える重要性を再確認した。