令和3年6月17日、倉敷市の予算委員会文化産業分科会が開かれ、議案第79号に関する審査が行われた。
会の冒頭、北畠 克彦会長は挨拶を行い、傍聴人が1名いることを報告した。続いて、早瀬文化観光部長が令和3年度の一般会計補正予算概要について詳述した。主な項目には、私費留学生の生活支援金申請の増加が見込まれることに伴う予算の増額や、東京オリンピックに関連する経費が含まれている。
また、農業振興に関する施策として、船穂地区のぶどう部会への支援金追加要望が挙げられ、県営ため池改修事業に関連する経費も説明された。特に、真備女男池のため池防災事業が重要であり、地質調査が行われる計画である。
商工費について、事業継続特別支援金交付事業の内容も紹介された。新型コロナウイルスの影響で苦しむ市内中小企業者に対する支援金は、法人に20万円、個人事業主に10万円が予定されている。別府商工労働部長は、支援金の申し込みを迅速に実行する意向を示し、可決後の迅速な執行を目指すと強調した。
観光業にも関連する施策があり、国の地方創生交付金を活用した観光客誘致事業の概要も説明された。市内の多くの大学や美術館と連携し、アートをテーマとした周遊事業の充実を図ることが目的である。また、観光施設管理費について、コロナ禍の影響を受けた事業者へのサポートも必要とされている。
会終了間際、北畠会長は、議案第79号についての賛否を問うた。結果として、全員が賛成の意向を示し、予算委員会の全体会に持ち込むことが決定された。今後の予算執行に向け、様々な施策が進むことが期待されている。