令和3年6月18日に開催された倉敷市の予算委員会総務分科会では、一般会計補正予算の審査が行われた。
会議は午前11時37分に開会し、議案第79号である令和3年度倉敷市一般会計補正予算(第3号)の関係分についてが検討の中心となった。予算の全体について、杉岡企画財政部長は各項目を詳しく説明した。
予算書によると、歳入歳出総額に25億4,471万円を追加することで、全体の予算額はそれぞれ1,924億6,318万円に達する予定である。年を跨ぐ事業への繰越や債務負担行為が含まれ、様々な施策の資金が確保される。
主な歳入の内訳としては、国庫支出金が3億9,303万円、県支出金が4,705万円といった内容で、合計は25億4,471万円の増額になる。なかでも、自転車駐車場の使用料が新たに設定され、日当たり100円の料金となり、今後の利用状況が注目されている。この点について、末田正彦委員は、特に子供や学生の使用が多く、懸念を示していた。
歳出に関しても、庁舎再編や防災活動支援といった施策に資金が振り分けられており、具体的には庁舎建設費に6,300万円が計上されている。防災危機管理室の関係者からは、災害対策としてシステム改修への支出として552万6,000円の増額が説明され、安定した社会基盤の確保が目指される。
議論の中で、秋田安幸委員がコミュニティ助成事業の予算配分の透明性について疑問を表明し、公共性の高い投資であることを強調する一方、杉岡部長は、その運用について正当性を述べて反論した。最終的に、本予算に対する賛否が確認され、賛成者が手を挙げたが、反対意見もあり、議論は続くことになる。
この会議は、令和3年度の倉敷市における財政運営を強化する重要な機会となった。市民活動支援や公共施設の再編など、地域に密着した施策が今後も進められていくことが期待されている。