令和5年9月20日、倉敷市議会において、9月定例会総務分科会が開催された。
この会議では、倉敷市の2023年度一般会計補正予算や、2022年度のモーターボート競走事業及び一般会計の決算等、重要な議案が審査された。議長の守屋 弘志氏は、傍聴者が2名いることを挨拶し、審査に入った。
審査はまず、モーターボート競走事業に関連する議案第95号と第105号について行われた。執行部より田中 ボートレース事業局参事が、両議案の内容を一括して説明。2022年度のモーターボート競走事業会計決算報告書によれば、一般会計は、9,000万円の利益剰余金を見込んでいるが、収入が779億8,200万円に対し、決算額が774億8,410万円と、約4億9,790万円の減収となったことが確認された。
さらに、この事業の支出は、724億7,160万円の予算に対し、実際の支出額は717億9,330万円となり、約6億7,830万円の不用額も発生。主な支出はボートレース開催の直接経費であったと説明された。議案に対し、委員から特に質疑はなく、賛成7名で承認された。
続いて、議案第78号、令和5年度一般会計補正予算(第4号)についての審査に移った。執行部の久保木企画財政部次長兼財政課長より、補正予算は歳入歳出それぞれに94億7,670万6,000円の追加を計上し、総額を2,158億2,873万3,000円とする旨が説明された。また、物価高騰対策として水道料金の負担軽減を図るための予算措置についても言及された。
次に、議案第96号として2022年度倉敷市一般会計歳入歳出決算の認定について、久保木氏が報告し、歳入決算額は2264億5,130万円に上り、主な要因を市民税、法人税の増加と説明した。しかし、国庫支出金は減少した点も触れられ、慎重な意見が上がった。
最後に、議案第101号について、財産区会計歳入歳出決算の認定が行われた。余村企画財政部長より、収入済額が前年度比で増加し、会計残高が改善した点が報告された。
各議案はすべて賛成多数で承認され、委員からの質疑は特になかった様子である。会議は順調に進行し、全体会での最終決議を待つ形で終了した。