令和5年3月16日に開催された倉敷市の予算決算委員会総務分科会では、令和5年度一般会計予算に関する審査が行われた。総額は2,022億3,382万円となり、前年より206億円の増加が見込まれている。この予算は、倉敷市が発展を目指し、必要な施策を展開するための重要な枠組みである。
委員会での議案第15号に関して、企画財政部長の杉岡氏は歳入について詳細に説明した。市税は前年度比20億円増の855億円を見込んでおり、特に市民税の増加が目立つ。固定資産税も390億円を越える見込みで、土地や家屋の評価額の変動が反映されている。また、依存財源における地方消費税交付金の増額や地方交付税の減少が影響しているとのこと。
財政の透明性を高めるための包括外部監査契約の議案については、総務部長の森氏から説明があり、監査人候補者として緋田充氏が提案された。過去の監査実績からも同氏の能力が信頼されていることが表明されたが、外部監査の重要性が改めて強調された。
さらに、モーターボート競走関連の議案もいくつか審査され、競走施行についての受託事務が引き続き行われることが確認された。収益の見込みとして、舟券発売による693億円のトータル収入が計上され、前年よりも増加する見通しである。
審議の中で、各委員から活発な意見が交わされた。三宅委員は庁舎のアドバイザリー業務契約について懸念を示し、外部委託の妥当性について質問がされた。森氏は契約内容の透明性と過去の実績を挙げて応答した。
最終的には、予算案の多くの議案が無事承認を得、今後の本会議で最終的な議決が行われることとなる。この予算が倉敷市の今後の発展に寄与することが期待される。