令和2年6月24日、倉敷市の文化産業分科会で重要な予算案が審査された。
今回の会議では、令和2年度一般会計補正予算(第2号)が中心議題で、文化観光部および商工労働部に関する提案が報告された。
文化観光部長の森分氏は、外国人相談窓口運営事業について説明した。この窓口は本庁舎に設置され、10月から運営される予定である。相談員は2名を配置し、ベトナム語や中国語も対応できるように準備が進められていると述べた。「対応可能言語はベトナム語、中国語、英語で、翻訳サービスも導入する計画です」と強調した。
また、予算には市民会館の空調設備改修に伴うアスベスト除去工事の必要経費も含まれている。早瀬商工労働部長は、「除去工事は休館期間中に行い、8月31日までの休館を予定しています」と明言した。
倉敷武道館や真備柔剣道場の耐震補強工事についても計画され、必要な経費が取り上げられた。耐震診断の結果を受けて、補強工事が進められる見通しだ。「適正な工期を確保するため、繰越明許費をお願いする」と早瀬部長は述べた。
商工業振興においては、企業誘致推進事業が紹介され、新たな奨励金が計上されることが報告された。地域からの若い人材の流出を防ぎ、情報通信分野やクリエーティブ分野の企業誘致を強化するための施策が講じられているとして、早瀬部長は「成長産業の誘致施策を進めていきます」と語った。
さらに、水産業振興費に関する調査も計画されており、海水温の上昇による漁獲量減少に対処するための具体的施策が進行中である。岡本農林水産部次長は、「漁業の状況を調査し、効果的な事業を浜の活力再生プランに反映させていきます」と述べた。
会議最後では、議案に対する賛意が確認され、全員が賛成の意思を示した。次回の全体会議で正式な採決が行われる見込みだ。