令和3年6月7日に開催された全員協議会では、真備地区復興計画の進捗状況が報告された。
伊東香織市長の説明によると、特に小田川の堤防強化工事は順調に進んでいるとのことだ。市長は、堤防拡幅工事が令和3年度内に完了する見込みであり、6月末には有井・川辺地区の工事が完了する予定であると述べた。
復興計画では、国が進めている小田川合流点付替え事業が進行中である。南山では掘削作業が行われ、火薬を用いた発破も開始されたことが報告された。この工事は地域の防災対策の重要な一環として位置付けられている。加えて、柳井原貯水池の掘削土砂を利用した築堤工事も進められている。
また、公共施設の復旧も着実に進行している。市長は、真備ふれあいセンターが今月末に竣工すること、さらに真備柔剣道場やまきびの里保育園も順次再開される計画があるとした。これにより、地域の生活基盤が徐々に整いつつある。
応急仮設住宅の運営状況についても、市は重要な情報を提供した。過去の入居者数が9割以上減少したと報告し、リバースモーゲージ型融資への申請も136件に達している。
復興防災公園の整備も進められており、2023年度内に完成予定である。この公園によって地域資源や水辺空間の利活用も図られる。
さらに、被災者生活再建支援金の申請が進んでおり、基礎支援金を5443世帯、加算支援金を4459世帯が受けている状況である。これにより多くの被災者が生活再建に向けた支援を受けている。
伊東市長は、今後も全力で復旧・復興に取り組む姿勢を強調し、議員たちに協力を求めた。全員協議会は、進捗状況について住民の意見を反映していくことが不可欠であるとした。