令和2年第2回倉敷市議会が行われ、議題に様々な行政課題が上がった。
議会では、行財政改革についての議論が繰り広げられた。生水 耕二議員は、公共ファシリティーマネジメントの実績と方向性について質疑し、景気の影響を受けやすい倉敷市の財政状況を指摘した。行財政改革プラン2011では、約22億円の人件費削減効果があったことが話題に上がり、プラン2016では、税収の改善が成果を上げていると強調された。西 雅敏企画財政局長は、公共ファシリティーマネジメントにおける取り組みとして、老朽化施設の廃止や再整備の重要性を述べた。
次の重要課題として公共交通の現状が取り上げられた。生水議員は、交通不便地域に住む高齢者の現状を挙げ、対策を求めた。小松 賢治建設局長は、倉敷市地域公共交通網形成計画に基づく交通不便地域の定義を説明し、65歳以上の人口約10万6,000人のうち36%が不便地域に住んでいるとの調査結果を示した。さらに、交通手段の確保に向けた新たな制度の見直しや、コミュニティタクシーの拡大に取り組む必要性が強調された。
議会の最後には中心市街地活性化が議題となり、伊東 香織市長が今後の計画策定について言及した。中心市街地には新しいプロジェクトやリニューアル施策が進行中であり、次期計画に向けた検討が進められている。市長は、行政と民間の協力を通じ地域全体の発展に向けしっかりと取り組む姿勢を示した。
倉敷市議会は、こうした議題を通じて地域の公共性確保に努め、健全な運営に向けた取り組みを続ける姿勢を見せている。特に行財政改革や公共交通の課題は、今後の市の運営において重要なテーマとして引き続き注視されることが期待されている。