令和3年第3回倉敷市議会が開催され、主に降下ばいじんや教育改革についての議論が交わされた。
まず、降下ばいじんについての討論が行われ、三宅誠志議員が現状とその影響について質問した。「昨年度、降下ばいじんに含まれる成分の検査結果」について、三宅幸夫環境リサイクル局長は、「成分は炭素、鉄、ケイ素、マンガンの4項目を検査しており、例年通りの基準値に留まっている。」と説明した。具体的には、昨年度の平均値として炭素15.7%、鉄4.7%、ケイ素8.2%、マンガン0.1%であることが発表された。
また、過去5年間の降下ばいじんに関する市民からの苦情件数についても話題に上り、三宅局長は、「水島地区から集まった苦情が増加している」とし、「情報分析をもとに対応しているが、各工場には直接指導している」と強調した。
次に、教育分野のIot関連についての質疑が行われた。「GIGAスクール構想の進展状況」について、井上教育長は、「来年度には、全小中学校で一人一台のパソコンを配布し、さらに無線LANの増設も進める計画がある。」と報告し、ICT支援員の増員の必要性についても言及した。
公共施設に関する報告では、設立された「倉敷ふれあい教室」が不登校児に対する支援の場として機能しているとの答弁があり、地域の学び直し支援についても言及された。この取り組みは、将来的にカラー舗装やエレベーター設置などのバリアフリー化も取り入れながら、施設利用者の利便性を高めることが目指されている。
また、「障がい者雇用の現状」について、三宅文化産業局長は「デジタルガバメント推進室を新設し、DX推進に向けた基盤作りを進めている。」と説明した。そして、教育委員会では障がい者雇用や学びの環境の整備が進められていることが報告された。
最後に、全体の議論として「公民館やバリアフリー環境整備」の必要性が強調され、住民が安心して移動できる町作りについての意見が交わされた。議会出席の議員は今年度の取り組みの成果について市民の声を聞く意思を示し、今後の計画に期待を込め砺をかけた。