令和4年9月12日、倉敷市議会では空き家対策や治水対策に関する議論が行われ、市の取り組みが発表された。市長の伊東香織氏は「空き家問題は社会全体に影響を与える。新たな制度を活用し、地域の課題解決に至らせたい」と述べた。
空き家についての質問を行った中西善之議員は、危険な空き家の問題を指摘した。管理者が不在のために倒壊の危険があるとの事で、早急な対策が求められるとの認識を示した。伊東市長は今後施行される計画を元に空き家の状況を改善する取り組みに注力すると強調した。
次に、治水対策に関する議論も展開された。中西議員は、最近の豪雨による冠水の実績に触れ、浸水対策が不十分であるとの見解を示した。これに対し、月本環境リサイクル局参与は「現在の雨水管理計画の見直しが必要で、国の新たなガイドラインも参照していく」と答弁した。
農業振興ビジョンに関する質問も多く寄せられた。イノシシ被害の情報が多く報告されており、坂田文化産業局参与は、ICT技術を活用した捕獲強化についても言及した。反応として、矢野周子議員は農業経営の維持に向けたさらなる対策を求めた。
最後に、デジタル化に関する取り組みにも言及した。市民局の尾崎英樹局長は、「企業のデジタル対応を促進するため、特に女性のデジタル人材の育成が急務である」と言葉を添えた。