令和5年第3回倉敷市議会が3月10日に開かれ、市の環境施策や公共事業について多くの議員から質問がありました。
特に地球温暖化対策に関する議論が白熱しました。日本共産党の三宅誠志議員が、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを問いました。伊東香織市長は、カーボンニュートラルの必要性を強調し、世界的な気候変動の影響を受けている現状に言及しました。
また、温暖化対策の具体的な目標設定について、全国平均と比較して低いとして、より高い目標への引き上げを求める意見もありました。環境リサイクル局の佐藤慶一局長は、産業部門が約80%を占めていることから現実的な目標設定を行っていると回答し、削減基準の見直しにも取り組む意向を示しました。
さらに、高齢者支援センターの名称に関する質問も上がりました。具体的には、高齢者支援センターの名称を見直すべきだとの意見があり、市は名称の変更には慎重な姿勢を示し、現状のまま続ける方針を表明しました。ただし、今後の社会情勢を踏まえつつ意見は聞き入れると述べました。
さらに、公共工事の入札制度に関しても多くの意見が挙がり、特に業者の負担軽減策や、公平性のある透明性の高いシステムの導入に向けた進展が求められました。市も現在の制度の見直しを進めていると認識を示しました。
他にも、様々な問題について議論が行われ、市は今後、地域環境のさらなる改善に向けた具体的な施策を強化していく意向を持っています。全体として、議会では市民の安全と適切な環境整備が重要視されていることが示されました。