令和3年第4回倉敷市議会が6月15日に開催された。
議会では、新型コロナウイルスワクチン接種体制が主要な議題の一つとなった。
14番の大守秀行議員が、ワクチン接種をスムーズに進める必要性を強調した。
「本市は、高齢者のワクチン接種を速やかに進め、安全で安心な環境を整える必要がある。」と述べ、接種体制の強化を要望した。
これに対し、保健福祉局参与の吉岡明彦氏が、70%の高齢者が接種を希望していることを強調。
順調に進捗していることを報告した。さらに、接種券の発送方法について高齢者の混乱を招かない工夫が必要だと提案した。
一方、ワクチン接種による健康リスクや不安感から、ワクチン接種を躊躇う声も上がった。
集団接種の施設について、吉岡氏は「市内約180の医療機関で、迅速に接種をる態勢が整っている。」と述べた。
また、地域の交通問題も議論に上がった。
中西善之議員は、"交通弱者"へのアクセスが重要であると訴え、交通機関の充実を求めた。
さらに、自転車利用を促進するための自転車保険の義務化に向けた議論も行われた。
市民の安全な移動を確保するために、厳格な法律の施行を目指す姿勢が伺えた。
子どもの貧困問題については、倉敷市の保育士確保策が議論の中心となった。
未曽有の危機によって、児童施設が求められる状況に、各議員が共感をもって応じた。
特に、待機児童対策による保育士の質向上が重要だとされた。
「地域の特性に応じた柔軟な保育サービスの提供を。」との提言もあった。
こうした発言から、倉敷市の議会の場が新型コロナウイルスの影響を考慮しながら、地域全般の課題に真剣に取り組んでいる姿勢がうかがえた。