令和2年9月14日に開催された倉敷市の予算委員会総務分科会では、重要な予算案が審査された。
議案第93号として提出された令和2年度倉敷市一般会計補正予算(第6号)は、財務状況の改善に寄与するものである。
市の財政状況を考慮し、歳入歳出それぞれに60億6,036万9,000円の追加を行い、総額は2,570億1,650万円となる。
今回の補正予算においては、新型コロナウイルス感染症対策基金の積立金が注目を集めており、杉岡企画財政部長はこの基金について説明した。
氏は、「来年度以降も活用していく方向で検討したい」と述べ、支援が必要な市民や事業者への寄附が続いている現状を強調した。
委員からは基金の活用についての質問があり、田辺委員は「柔軟に使ってほしい」と意見を述べた。
杉岡部長は、感染症対策が長引く中での基金の取り崩しについて、「来年度末までの2か年限定の基金として考えている。」と答えた。
歳出面では、感染症対策として庁舎の防疫対策や、市民交流センターの管理費が計上されている。総務部関連では、新型コロナウイルス感染症対策基金の他に、庁舎管理や職員研修費が合わせて説明された。
さらには、災害備蓄品整備や防災力強化事業の必要性も指摘された。この流れで杉岡部長は「公共施設の修繕を含め、長引く感染症対策に備えるための経費を確保することが重要である」と強調。
最終的に、全7名の委員は議案第93号の補正予算について全員賛成し、承認された。多くの意見が交わされる中、市の持続可能な財政運営を目指す姿勢が垣間見えた。市民の生活支援に繋がる重要な予算を前に、委員たちは真摯な態度で審議が行われることが確認された。