令和6年3月1日に開かれた倉敷市議会では、学校健診や乳幼児健康診査の充実などが重要なテーマとして議論されました。特に、新垣敦子議員は、子供の健康を守るための学校健診の環境整備について質問を行い、教育長の仁科康氏がその現状を説明しました。仁科教育長は、学校健診を通じて全ての児童生徒の健康状態を把握し、家庭環境に左右されずに健診を受けることができる体制の重要性を強調しました。
その一方で、乳幼児健康診査についても言及され、特に1か月児と5歳児に対する健診の必要性が指摘されました。新垣議員は、本市がこれらの健康診査を実施する際の具体的な検討や準備についても質問し、保健福祉局参与の吉岡明彦氏がこれに回答しました。吉岡氏は、健診の必要性や実施体制の重要性について理解を示し、児童生徒が安心して健診を受けるための取り組みを進める方針を述べました。
また、子供を守るアプリ「コドマモ」の導入についても話題に上りました。このアプリは、児童が不適切な画像を撮影した場合に警告を発し、保護者に通知する機能を持つもので、教育長の仁科氏はその有効性について検討する考えを示しました。新垣議員は、このアプリの導入が地域の子供を守るために有意義であると主張し、市の取り組みを促しました。
さらに、倉敷市では空き家対策についての議論も進められ、特に危険な空き家に対する対応が求められました。市は、危険な空き家に対して除却費用の補助制度を設けており、今後その充実を図る意向を示しました。これに対し、市民からの積極的な意見や問い合わせを受けながら、さらなる支援を検討することが求められています。
最後に、本市のカーボンニュートラルの取り組みとして、太陽光発電の設置促進が挙げられ、環境リサイクル局長の豊田浩二氏は、現在の設置状況と今後の展望について説明しました。国と連携し、太陽光パネルのリサイクルや廃棄物の適正管理にも注力する考えを表明しました。
このように、倉敷市議会では子供の健康や地域の安全、環境保護に向けた多岐にわたる議論が交わされ、今後の具体的な施策への期待が高まっています。