令和2年第2回倉敷市議会が3月16日に開催された。冒頭、伊東香織市長が介護保険の業務用横領事件について謝罪した。
市長は、「去る3月9日、介護保険課において不正が発覚し、当該職員は懲戒免職処分となった」と述べた。事務処理に不備があったと認め、再発防止策に取り組む意向を示した。
議会では、44件の議題が一括して審議された。特に議案第20号の一般会計予算が可決され、一部の議員からは反対意見が出された。田辺牧美議員は、生活費を無視した強引な滞納整理に反対すると強調し、マイナンバー制度等の問題も指摘した。
さらに、選択的夫婦別姓制度についての意見書提出が盛り込まれた。井出妙子議員は、その必要性を強く訴えた。議案は、全体的に賛成意見が大多数を占めたものの、一部の議員からの異議も見受けられた。市長は、「市民の信頼を回復できるよう尽力する」と再度約束した。
また、市内の教育関連人事案件として、井上正義氏の教育長再任が承認された。井上氏は、「市民と連携し、教育現場の改善に取り組む所存」と述べた。
本会議は、午後11時20分に閉会した。市職員の不祥事は市民に衝撃を与えたが、今後の対応に注目が集まる。