令和4年9月15日、倉敷市の予算決算委員会総務分科会が開催された。
今回の会議では、主に議案の審査が行われた。
特に、倉敷市モーターボート競争事業に関する二つの議案に多くの関心が寄せられている。
議案第109号では、令和3年度の未処分利益剰余金の処分が提案された。
これに対し、豊田ボートレース事業局参事は、当年度の未処分利益剰余金を、主に改修等のために建設改良積立金に45億円、一般会計への繰り出しを20億円とすることを説明した。
残りの金額は翌年度に繰り越す案も含まれており、分科会の全会一致で受け入れられた。
次に、議案第120号の令和3年度決算の認定についても、同様に全体での賛成を得て承認された。
秋田委員は、モーターボートの売上が好調である点を挙げ、その影響が季節ごとに変動している点も考慮する必要があると指摘した。
豊田参事は来年度以降の売上について、昨年の高水準を下回るものの好調であり、一定の収益が期待できるとの見通しを述べた。
また、ギャンブル依存症への懸念も示され、末田委員がその対策についての取り組みを求める発言を行った。これに対し、豊田参事は相談窓口の設置やATMの撤去などの対策が進められていると強調した。
続いて、令和4年度の一般会計補正予算(第3号)の審査が行われ、杉岡企画財政部長が詳細を説明した。
主な内容としては、物価高騰対策として水道料金を市が負担することが挙げられた。
この施策については、家庭や企業への支援が期待される。
議案第77号として、補正予算も全員賛成のもと承認された。
さらに、午後からは、モーターボート競走事業会計の補正予算についても審査され、特に設計・施工業者選定委員会の構成や選定の透明性が議論の的となった。
委員からの疑問に対し、矢島モーターボート競走事業管理者は公正で透明な選定基準を設けることを約束した。
最後に、議案第110号の令和3年度の一般会計歳入歳出決算の認定についても審査され、全員賛成で承認されている。
会議は予定通り進行し、今後の施策に関しても期待が寄せられる内容となった。