令和2年9月11日に開かれた予算委員会文化産業分科会では、令和2年度倉敷市一般会計補正予算(第6号)が審査された。
文化産業局の森分文化観光部長は、地方創生臨時交付金の説明を行い、補正予算額が43億7,231万1,000円に達することを明らかにした。また、このうちの一部、25億5,829万1,000円は、新型コロナウイルス対策事業に充当されるという。この予算は、事業ごとの具体的な金額は未定ながらも、来年2月までに調整されるとの見通しが示された。
特に、民生費や文化振興費においては、地域の文化施設の感染症対策として設備の改修や非接触型機器の導入が計画されている。水島緑地福田公園体育館の自動ドア改修費用も盛り込まれており、接触による感染防止が目指されている。これに関連して、労働施設では消毒液の購入や自動ディスペンサーを導入する計画が報告された。
特筆すべきは、「安心して過ごせる観光地づくり推進事業」が新規事業として挙げられ、市内宿泊事業者の受け入れ環境の整備を目指している。補助金額は上限200万円で、申請受付は10月から12月末までに予定されている。これに対し、森分文化観光部長は、30社程度の予算を見込み、どのように予算が消化されるか注視する必要があると述べた。
森分部長は、観光事業の影響を考慮し、経費の助成を通じた観光産業の回復を期待している。環境整備を進め多角的な観光施策を講じることが重要との認識を示した。文化産業分科会は、これらの事業を通じて地域の活性化を図る方針を確認し、今後の議論も続けられる予定である。
会議は賛成票のみで進行し、最終的な採決は後日行われることになった。出席委員からは特に異論や要望は出されず、スムーズな運営がなされた。