令和2年12月9日に開催された倉敷市予算委員会総務分科会では、一般会計補正予算とモーターボート競走事業会計補正予算を審査した。
議案第126号の一般会計補正予算(第8号)では、歳入歳出それぞれに15億1,747万7,000円が追加され、総額は2,588億5,656万8,000円となる見込みだと、杉岡企画財政部長が説明した。
歳入に関しては、特に国庫支出金や市債からの増額が計上されている。具体的には、国庫支出金は5,785万3,000円、県支出金は1,719万5,000円の増加が見込まれる。
歳出については、特に児島市民交流センター管理運営事業が注目され、電気設備の更新工事が必要とされている。また、山陽ハイツ跡地整備アドバイザリー業務委託事業に関しても質疑が行われ、田辺委員からは「学校給食センター設置の方針についての説明が不足している」との指摘があった。これに対し、杉岡企画財政部長は市長の記者会見を念頭に「全体での検討が必要だ」と応じた。
次に、議案第128号のモーターボート競走事業会計補正予算(第1号)について、豊田ボートレース事業局参事が説明した。新型コロナウイルスの影響で無観客レースが実施され、電話投票の売上増加が確認された。これに伴い、収支ともに補正が必要だとし、183億4,100万円の収益を追加計上することが提案された。
委員会では、両議案とも審査され、一般会計補正予算に対して1名の反対があった。最終的には賛成多数で可決される見込みである。全体の議論を通じて、市民の声を反映させることの重要性が強調された。特に山陽ハイツの跡地利用に関する市民への説明や理解促進の必要性が指摘され、住民参加型の方針が求められた。