令和5年9月14日、倉敷市議会が定例会を開催し、デジタル化、鳥獣害対策、空き家対策を主に議論した。
中西善之議員(公明党倉敷市議団)は、倉敷市のデジタル化における地域ポータルアプリの導入について議論を提起した。彼は「このアプリは市民と行政のつながりを強化し、利便性を向上させるものである」と強調した。市長の伊東香織氏もこれに賛同し、地域ポータルアプリは「市民が必要な情報を簡単に手に入れられる仕組みである」と述べた。
さらに、中西議員は小・中学校の保護者連絡システムについても言及した。これに対し、仁科教育長は「このシステムの導入により、欠席の連絡が迅速に行えるようになる」と説明し、令和6年1月から運用開始を目指すと語った。
観光アプリの機能についても議論され、伊東市長は「観光客に向けた便利な情報提供が行えるアプリになる」とし、観光客を呼び込む施策を強化していく考えを示した。
また、鳥獣害対策に関しては、イノシシの問題が多数の市民からの関心を集めている。松浦文化産業局参与は、新たな捕獲の手法や侵入防護柵の改良についての取り組みを説明し、実効性のある対策の必要性を訴えた。特に、捕獲従事者への支援が求められるとの意見が多数寄せられた。
空き家対策については、仁科建設局参与が「空き家情報バンク制度を導入し、地域住民にとって安心・安全な住環境を提供していく」と述べた。これに対して中西議員は、より詳細な情報提供や早急な実施を求める意見を示した。
それぞれの議題について多様な意見が交わされ、今後の倉敷市の施策へとつながる重要な会議となった。市民の生活に直結するテーマが多く扱われ、議員たちは市民の声を真剣に受け止め、行政への要望を行っている。