令和4年9月30日の市民文教分科会で、倉敷市の一般会計補正予算が審査された。
この日は、幼稚園のエアコン設置予算や学校給食費の値上げに関する質疑応答が行われた。議案第123号では、教育部門に関係する重要な施策が数多く取り上げられた。
まず、倉敷市教育委員会の小野弘参事は、幼稚園にエアコンを設置する目的と必要性を強調した。公立幼稚園における70%強の保育室がエアコンを持つよう手配されており、保育環境の改善が期待されている。また、予算案は1億7,770万円を計上し、万寿幼稚園等4園のエアコン整備が進められることが説明された。
幼稚園エアコン設置について、委員からは具体的な設置状況に関する質問が相次いだ。難波朋裕委員は、倉敷市に41園がある中で、エアコンが置かれる34園について確認した。小野参事は、保育室にエアコンが複数設置される形で整備が進む事を説明。これにより、全学級でエアコンが使用可能になるとした。
一方、学校給食費に関しては、燃料費と食材費の増加に伴い、給食の料金が7.5%引き上げられた。新たに、給食費は小学校で310円、中学校で360円に設定される。これに対し、高橋拓也財務部長は、価格上昇に対応するため、従来の補助金と国の臨時交付金を活用し、支援施策を拡充することを確認した。特に、保護者への負担軽減が目指されている。
また、今回の補正予算では、特に国の交付金を利用した子育て支援の観点が大きくクローズアップされ、対象となる児童への授業料支援があるため、各委員から具体的な内容について質疑が行われた。多数の委員はこの取り組みを評価する声を上げ、さらなる情報提供を求めていた。
全体の質疑が終了後、会長は賛否を確認し、全会一致で議案を進めることが決まりました。今後は、この補正予算が全体会での採決に進まれる予定で、適切な教育環境の実現に向けた方向性が一層強化されることに期待が寄せられる。