令和3年3月11日、倉敷市で予算委員会文化産業分科会が開催された。
この会議では、令和3年度の一般会計予算案を中心に審査が行われた。文化産業分科会に関係する予算提案に関して、詳細な説明が行われた。
議案第27号として提示された令和3年度一般会計予算案では、対前年同期比で10%以上の増減があった項目についての説明が優先され、新型コロナウイルス感染症の影響による各種事業の変更が議論された。特に、文化振興課やスポーツ振興課からの事業費の見直しが注目された。文化施設の運営経費、観光事業費、そして教育関連の施設開放事業について、予算の縮減や新たな事業への切り替えが求められた。
また、補正予算として提出された議案第75号と第76号では、コロナ禍での影響を受けた市内店舗支援策や観光誘致活動の支援策などが解説された。森分文化観光部長は、「地域経済の活性化を図るために、観光客誘致や市内の文化活動を支援する必要がある」と強調した。特に、「倉敷思い出作りの旅」といった修学旅行誘致事業の重要性が確認され、宿泊助成を通じて市外からの観光客を誘引する方針が示された。
一方で、農林水産業費に関する具体的な事業においては、現状の推進方法や必要な設計状況の透明化が求められる中、原田委員がその進捗に関する具体的な理由を追求した。この点に対して岡本農林水産部次長兼耕地水路課長は、「今後、入札や設計のタイミングを記録し、透明性を持たせる」と述べた。
全体として、予算案は全員賛成で承認されたが、今後の進行状況に対する疑問も含め、引き続き監視と意見交換の場が設けられることが確認された。特に観光誘致や農業振興の計画に関して、地域と市当局がより密に連携しながら資源を最大限に活用する必要があります。