令和4年12月9日に開催された笠岡市議会で,高齢者ドライバーの事故防止や新型コロナウイルスワクチン接種促進について議論が行われた。
まず,高齢者ドライバーの自動車免許保有者数と,過去5年間の交通事故発生件数について報告された。今年度4月から10月までの時点で,笠岡市の65歳以上の自動車免許保有者は1万人を超え,高齢者の事故発生状況も深刻化している。政府のデータによると,高齢者の交通事故は相対的に増加しており,特に認知症の影響を考慮する必要があるとされる。政策部長の大須賀寿樹氏は,「高齢者の交通安全確保のため,講座や啓発活動を強化していく」と述べた。
次に,子ども医療費の拡大が議題に。入院医療費の助成に加えて,高校卒業までの全ての通院医療費無償化を求める声が上がり,市の方針に疑問が呈された。市は,現状での制度維持を説明し,近隣市の取り組みを注視しつつ,状況を確認しながら,今後の対応を検討するとした。
また,子育てステーション設置についても議論された。この計画には多くの費用がかかるものの,市長は「地域の子育て支援の核となるため,今後も整備を計画していく」と強調した。市は,保護者向けの支援策や、地域全体に向けたサービス提供を進める方針を確認した。
ワクチン接種については,市内の接種率向上策が取り上げられた。健康福祉部長の清水輝一氏は,特に働く世代への情報提供が重要だとし,金曜日のナイター接種を実施することを強調した。また,インフルエンザワクチンとの同時接種について,接種の流れと注意点を詳細に説明した。
最後に,市民から寄せられた具体的な要望に応える形で,情報提供や経済的支援の充実が求められた。議会では,包括的な地域支援の成長を促すため,今後の施策に関して話し合う場が必要であるとの意見も示された。