笠岡市議会では、令和4年12月12日に第6回定例会を開催し、齋藤一信議員が高齢者の孤立化問題と市の支援施策について質問した。市の高齢化率は37%以上と高く、今後も高齢者単身世帯が増加する見込みである。これに対し、笠岡市健康福祉部長の清水輝一氏は、孤立化対策として生活支援コーディネーターの配置や地域見守り活動を強調した。
具体的には、約3,000世帯が高齢者単身世帯であり、地域の生活支援活動や介護保険サービスの提供が進められている。加えて、清水氏は高齢者タクシーチケットの利用や健康ポイント事業を通じて、地域の高齢者が元気に活動できるよう努めていると述べた。
また、齋藤議員は高齢者向けの生活習慣調査の実施や市営住宅の状況についても問い、特に高齢者が居住する住宅における生活環境の整備について懸念を示した。市営住宅の入居者の約34%は高齢者であり、生活習慣の調査が計画されている。
さらに、議員は「医療的ケア児への支援」や「ヤングケアラーの状況」についても言及し、実態調査の必要性と支援策についての考えを市側に求めた。また、増加する医療的ケア児に対して、支援体制の充実が求められる中、笠岡市では関連機関との連携を強化している。
これらの議論を通じ、市は高齢者や障害を持つ子供たちの支援体制強化を進めると共に、円滑な情報共有とサポート体制の構築に向けた取り組みを続けるとの方針を示した。市民には、こうした施策が具体的な形で実を結ぶことが期待されている。