令和3年度笠岡市議会は、12月14日に第4回定例会を開催した。
この会議では、主要な議案について質疑や討論が行われた。特に、令和3年度笠岡市一般会計補正予算に関する議案が重要なテーマとして挙げられた。市長の小林嘉文氏は、補正予算の必要性について触れ、「新型コロナの影響により、生活に困難を抱える方々への支援を行うため、補正予算を編成する必要がある」と強調した。
補正予算の額は約10億1,633万円であり、予算総額は263億8,536万円となる。主な内容は、住民税非課税世帯や家計急変世帯に対する給付金などであり、7億1,204万円を計上している。さらに、高校生までの子供に対して一人当たり5万円を給付する事業も含まれ、合計で3億429万円が計上されている。この急激な事業需要の増加に応じるため、国庫支出金から同額を充当することが計画されている。
次に、議案第70号と第71号も大きな関心を寄せられた。議案第70号、すなわち笠岡市農道離着陸場設置条例の制定については、質疑が行われなかったものの、厚生産業委員会への付託が決定した。また、国民健康保険条例の一部改正を含む議案第71号についても質疑はなく、原案のとおり可決された。この改正により、同条例が今後の保険施策に適応することが期待される。
さらに、議案第74号では、岡山県市町村総合事務組合の規約変更に伴う議案が上程され、これも質疑は行われず可決された。議案第75号では、第7次笠岡市総合計画後期基本計画の策定について、全議員から構成される特別委員会の設置が決定した。これにより、地域振興の具体策が示されることが期待されている。
日程第2では、追加議案として令和3年度笠岡市一般会計補正予算(第8号)が上程された。小林市長からの説明により、生活支援等の施策が再度強調され、これに対する質疑は行われなかった。
会議の最後には請願が上程され、その内容が総務文教委員会に付託されることが確認された。本日は議事日程が全て終了し、次回の定例会は12月24日に開催されることが決定された。