令和元年第5回笠岡市議会定例会が9月26日に開催され、様々な議案が審議された。特に、環境福祉委員会から提出された議案第58号、子ども園設置に関する条例が注目された。
この条例に関して報告を行った環境福祉委員会委員長の原田てつよ氏は、新たに設置される笠岡市立青空認定こども園が地域の子育ての拠点となる重要性を強調した。具体的には、保育所と幼稚園の機能を併せ持つ施設であり、地域の多様化するニーズに応えることが期待される。質疑の中で、職員の配置やカリキュラムに関する質問があり、執行部から一定の説明がなされた。
また、議案第59号関連の子ども・子育て支援法改正を受けた条例整備についても議論された。原田委員長は、10月1日からの幼児教育・保育の無償化について、独自の施策が求められることを指摘した。執行部は、財源として独自の取り組みを進める方針を示した。これに対し、議員からは追加的な支援策が必要との意見が寄せられた。
議題の中で、笠岡市廃棄物の処理及び清掃に関する条例が審議され、特にごみ袋の有料化についての熱い議論が行われた。賛成意見として、奥野泰久議員は「有料化すれば、家庭でのごみの減量を促進できる」と訴えた一方、反対意見の藤井義明議員は「市民にさらなる負担を強いるのは時期尚早」と述べた。結局、議案は委員長報告に従い否決された。
さらに、令和元年度一般会計の補正予算に関する議案も無事可決し、具体的な支出が実施されることが決定した。妹尾博之議員が報告したところによると、予算の主な内訳は高齢者や子どもへの支援に使われる方針であり、議員からもその必要性が強調された。議会はまた、議会・行政改革特別委員会の定数を変更し、新たな委員指名も決まった。
最後に、栗尾順三議長は、約25日間にわたる定例会を無事に終了できたことに感謝の意を表し、閉会を迎えた。議論の内容は、今後の市政運営において重要な課題として取り組まれる予定である。