令和5年第8回笠岡市議会定例会が12月8日に開かれ、議員たちが地域コミュニティーの維持や有害鳥獣の防止策、そしてかさおかブランドの推進について議論した。
まず、大本邦光議員が地域コミュニティーの維持について言及した。彼は、人口減少と高齢化が進む中で、自治会の役割が重要と述べ、地域コミュニティーが弱体化している現状を危惧した。行政としてどのように支援するのか、具体的な施策を求めた。政策部長の大須賀寿樹氏は、自治会や地域の活動の支援を行っていると語り、さらに地域資源を生かした活動を行うために、補助金の交付や地域担当職員の配置を進めていると答えた。
続いて、有害鳥獣の防止策についての質問が続いた。これに対して、産業部長の前川英之氏は、捕獲の取り組みや地域住民組織の協力について説明した。捕獲数は昨年度よりも増加したが、それでも被害相談は依然として多く、特に島しょ部では担い手不足が懸念されると述べた。また、捕獲活動の継続的な支援として、地域住民組織への協力金や技術の共有を強化していくとした。
最後に、かさおかブランドの推進に関する質問があった。市長はブランドの認定及び育成・管理が市直営で行われていることを説明し、地域特性を生かした製品を積極的にPRし、観光振興にも力を入れていく意向を示した。また、ブランド価値を大きくするためには多様な関係者との連携が重要であると強調し、まちづくり協議会や商工会議所等との協力を進める考えを示した。
これらの議論は、地域課題への取り組みや、市のブランディング活動の強化、そして住民の生活向上につながる重要な内容であった。今後の施策がより具体化し、地域のニーズに応えられるように進展することが期待される。