令和5年第3回笠岡市議会臨時会が5月9日に開会された。多くの議題が上程された中でも、特に重要な議案としては、補正予算案が挙げられる。
初めに、河田博之上下水道部長が挨拶を行い、担当業務について説明した。上水道と下水道が生活の重要なインフラであることを強調し、「市民の大事な財産を次の世代に引き継いでまいります」と述べた。これは、今後の市の運営に向けた決意を示すものである。
次に、議会の運営に関して、妹尾博之議長が会期を本日から5月15日までの7日間に決定し、異議はなかった。議案については、4月26日に市長が専決処分した一般会計補正予算(第1号)が上程された。小林嘉文市長は、物価高騰が特に子育て世帯に影響を与えていることを踏まえ、「児童1人当たり5万円の臨時特別給付金を給付する」との施策を説明した。
続いて、議案第42号として市税条例改正が上程された。この改正は、最近の税制改正に基づくものであり、具体的には森林環境税の導入や、固定資産税の減額措置に関する規定が含まれている。市長は、「この改正を通じて公平な税負担を実現していく」と述べ、議会に対して承認を求めた。
さらに、国民健康保険税条例の改正案も提示され、賦課限度額や減額判定の基準が見直される結果となっている。市長は、「低所得世帯に対する減額を強化し、担税能力のある世帯には負担をお願いする」とも述べ、社会的公正への配慮を示した。
最後に、副市長の選任についても議題に上がり、松浦良彦副市長の再任が提案された。これらの議案は順次審議され、適宜決定がなされる。当臨時会中は、議論や質問の時間が設けられ、議員からの賛成の声が上がった。