令和5年第5回笠岡市議会臨時会が開催され、重要な議案が上程された。
本会議では、特に議案第68号「笠岡市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例」についての再議が注目された。市長の小林嘉文氏は、議案が過去の定例会で否決された経緯を説明し、今回の再議に付した理由を述べた。
小林市長は、「議決のやり直しをお願いしたい」と強調し、以前の議決が無効であるとの見解を示した。6月26日の会議で可決された際、議長が議決の結果を誤って宣告したためとされ、議員の賛否が混乱を招いた。これを受け、議会では質疑と討論を行ったが、議案についての意見は特に寄せられなかった。
その後、議案の再議に関する採決が行われたものの、賛成者が定数に達せず、再議は否決された。議長の妹尾博之氏は、規定に基づいて「再議の件については委員会付託を省略」とする旨を決め、その後原案についても採決が実施されたが、こちらも可決には至らなかった。議案第68号が原案のとおり可決されることはなく、議長は全ての議事を終了した。
議会運営に対する謝罪として、妹尾議長は「御迷惑と御心配をおかけした」と語り、今後の議事運営に対する慎重さを期すことを述べた。これにより、令和5年第5回笠岡市議会臨時会は閉会となった。議会の議論の混乱を受けて、今後の運営改善が求められる。