令和5年第3回笠岡市議会臨時会が開催された。
本会議では新たに国民健康保険税条例の改正案と副市長の選任が議題に上がり、多くの議員が関心を寄せた。特に、「国民健康保険税の改正案」について多くの質疑が行われ、議会はその重要性を再認識した。
議案第43号の審査では、総務文教委員会の大本邦光委員長が「全会一致で原案通り可決すべき」と報告した。改正の背景には、地方税法施行令の一部改正があり、所得階層別の公平な保険税負担の確保を目指すものである。委員からは質疑はなく、議会はスムーズに採決を行い、議案は原案通り可決された。
続いての日程では、議案第44号の笠岡市副市長の選任が議題に上がった。仁科文秀議員は、副市長制度の役割について指摘し、過去の助役との違いを明らかにするよう求めた。小林市長は、「副市長には独立した権限があり、それを十分に活用してもらうことを期待する」と述べた。仁科議員は、過去の辞職勧告を受けた副市長の再任について厳しい意見を述べ、その理由を問うたが、市長は「副市長には経験と能力があり、今後の貢献を期待している」と応じた。
藤井義明議員は、副市長が改革案を持ち寄り、議会とともに前進することを求めた。また、議会の重要性を強調し、市長に対して議会との連携を図るよう訴えた。会議は直後に採決に移り、議案は全員賛成で可決された。松浦副市長はこの協力の重要性を強調し、議員に感謝の意を示した。
今回の会議で可決された内容は、笠岡市の財政運営や市民福祉に大きく影響を及ぼすものとされ、議会全体の協力が必要であるとの認識が強まる結果となった。