令和5年第1回笠岡市議会臨時会が1月27日に開会した。
市長の小林嘉文氏は、議案第77号の訂正について謝罪した。これは笠岡市個人情報保護に関する法律施行条例の制定に関するものである。継続審査となったこの議案を再提出するにあたり、誤りを報告することなく総務文教委員会で説明したことが問題視された。小林市長は「執行部の信用が落ち、議員に迷惑をかけている」と反省の言葉を述べた。
藤井義明議員は、議案の見落としが相次いだ原因を追求した。藤井議員は「議会から指摘されるまでわからなかったのはなぜか」と問いただすと、執行部のこの問題に対する認識の欠如を指摘した。また、議会運営においてチェック体制が不十分であったことに関しても言及し、「市民に影響を及ぼすものであり、責任がある」と強調した。
辻田尚史総務部長は、今回の訂正の経緯を説明し、情報の伝達不足が原因であったと認めた。市長ら執行部は、今後は重みを再認識し、誤りを繰り返さないための体制強化を図ると述べた。特に、議案の見直しや確認作業を徹底することを誓った。
続いて、岡山県西南水道企業団議会議員および笠岡地区消防組合議会議員の選挙が行われ、桑田昌哲議員および山本聡議員がそれぞれ指名された。他にも、議会運営委員会委員の選任や、行政改革特別委員会委員の選任が行われた。
最後に、再発防止確証特別委員会の定数が8名から7名に変更された。議長は、再発防止のため引き続き監視を強化する必要があると述べ、臨時会を閉会した。