第7回笠岡市議会定例会が令和5年9月28日に開催され、重要な議案が多数審議・採決された。
本会議は午前9時30分に開議され、出席議員17名の定足数に達したことが確認された。議長の妹尾博之氏は、休会中に委員会が開催されたことへの感謝の意も述べ、議事日程に進む。
今回の定例会では、委員会からの報告として、厚生産業委員会による2つの議案の審査結果が注目を集めている。特に、議案第71号の「笠岡市水道条例の一部改正」については、原案を否決するとの報告があった。この報告を行った厚生産業委員会委員長の大山盛久氏は、審査過程において出された様々な意見を踏まえ、給水収益維持の難しさを指摘した。委員からは、水道料金の現状維持や将来の安定供給が強く求められるとの意見が出され、結果として原案は否決された。
一方、議案第60号の「笠岡港笠岡地区自動車駐車場条例」に関しては、全会一致で原案が可決された。この駐車場は、一般用区画と優先区画の合計52区画が整備され、料金は1台当たり24時間につき200円と定められる。
また、議案第54号及び第56号に関する令和5年度一般会計および病院事業会計の補正予算も重要なテーマとして扱われた。大月隆司氏による予算決算委員会からの報告では、一般会計補正は5億7,122万円増となる261億7,988万円となり、増加率は3.2%に達する。特に、教育費に関しては小中一貫教育校整備の重要性が強調され、慎重な審査と議論がなされていることが伝えられた。
最後に、議案第66号の市長等の給料特例についても審議された。この内容は、市内学校の非常勤講師の不祥事に伴い、市長や副市長、教育長の給料が3か月間5%減額されるというもので、信頼回復へ向けた努力が求められている。
全体として、この定例会では笠岡市の重要な課題が数多く取り上げられ、特に教育と水道事業に関する議論が活発に行われたことが印象的であった。