令和6年9月12日、笠岡市議会は第5回定例会を開いた。
市長選挙と議会議員選挙の結果が取り上げられ、市政に対する市民の関心の高まりが確認された。
新たに誕生した女性市長への期待と市議会に新人や元職が迎え入れられたことが注目される中、選挙環境を整える施策が求められている。
真鍋陽子議員は自らの質問で、選挙の投票率が過去に比べて上昇したことに触れ、選挙環境整備の必要性を強調した。「具体的には移動支援や共通投票所の設置について検討していくべき」と述べた。
これに対し、長安政雄笠岡市選挙管理委員会委員長は、リアルタイムで選挙人名簿等を確認するシステムを構築し、ミスを防ぐことに注力する考えを示した。
次に人口減少に関する問題が浮上した。真鍋議員は、笠岡市の人口減少が進行している状況を報告し、「根本的な仕組みに変化が必要」と訴えた。
市の担当部長は、地域ごとの具体的施策を推進するため、柔軟な支援が重要であると応答した。
また、男女共同参画についての議論も行われ、男性の育児休暇取得率を向上させる施策の重要性が語られた。議員たちは、性別にかかわらず自己実現する権利が保障される社会に向けた取り組みの必要性を確認した。
加えて、笠岡市内での小規模多機能自治の推進が強調され、地域運営組織としてのまちづくり協議会の役割を再確認し、地域との連携が求められている。