笠岡市議会は令和2年12月22日に第8回定例会を開催し、重要な議案について審議した。
この日は多くの議案が上程され、特に議案第105号と議案第106号に関心が寄せられた。議案第105号である「笠岡市笠岡港笠岡地区(伏越)自動車駐車場条例」は、厚生産業委員会の報告によって原案通り可決される結果となった。
厚生産業委員長の仁科文秀氏は、皆からの意見を受けてこの条例の必要性を訴え、自動車駐車場の設置が地域の利便性を高めると強調した。議場では、車のいたずら対策についても意見が出され、執行部が今後の検討に前向きであるとの発言もあった。この意見は評価され、全会一致での可決となった。
一方、議案第106号の「農道離着陸場設置条例」は、厚生産業委員会によって否決される運びとなった。委員たちからは、現在の管理状態を維持するべきという意見が多く出され、特に費用負担のリスクが懸念された。奥野泰久議員は、農道空港の可能性について前向きな意見を述べたが、他の議員は慎重な姿勢を崩さなかった。これにより、採決の結果は賛成少数で否決という結論に至った。
さらに、議案第98号の令和2年度笠岡市一般会計補正予算(第10号)は、27%増の299億9,551万円となり、予算決算委員会の妹尾博之委員長から修正可決されることが報告された。特に、島のきずな便事業や農道離着陸場修繕費負担金に関する予算が削除され、委員会での意見が反映された結果となった。
最後に、議員派遣と閉会中の継続調査についても円滑に進行され、全ての議事が終了した。議長の藤井義明氏は、出席した議員に感謝の意を示し、冬季の新型コロナウイルス感染症対策の重要性についても再確認した。これにより、今期定例会は無事に閉会を迎えた。