令和元年第3回笠岡市議会臨時会が5月16日に開催された。
今回の会議では、議案第45号の可決が行われ、賛成多数で原案が通過した。
この議案は、国民健康保険税条例の一部改正に関するものであった。
環境福祉委員会の原田てつよ委員長が報告を行い、税率は据え置くものの賦課限度額が見直されるとの説明がされた。
また、執行部からは対象となる世帯数や調定額についての具体的なデータが示された。
対象世帯は約78世帯、調定額は約200万円とされ、準備基金からの繰り入れの可能性やその影響について質疑が交わされた。
続いて日程第2に入った。
議案第46号では、笠岡市副市長の選任に関する提案が行われた。
この提案に対して藤井義明議員が市長の過去の公約との整合性を質し、女性副市長の登用が期待されていたことに対する疑問を呈した。
市長の小林嘉文氏はこれに対し、過去3年間の女性幹部職員の登用状況を報告しつつも、松浦良彦氏については適任と判断した理由を説明した。
その中で、福山市での行政経験や人脈を活かし、財源の確保に貢献できると強調した。
一方で反対意見も出され、松浦氏の人選に対する懸念が表明された。
議会のチェック機能の重要性が指摘され、市長公約の実現性が問われた。
議案第46号は、最終的に賛成多数で可決され、松浦良彦氏が新副市長として選任された。
松浦氏は所信表明で、市民福祉向上への全力投球を誓い、議員たちに協力を求めた。
その後、会議は終了し、令和元年第3回笠岡市議会臨時会が閉会した。