令和5年3月8日に開催された笠岡市議会においては、環境問題や地域振興に関する重要な議題が議論された。特に注目されたのは、グリーンライフ・ポイント事業や地域のグリーントランスフォーメーション(GX)を促進する考え方だ。
グリーンライフ・ポイント事業に関して、的場基晃市民生活部長は、「環境に配慮した行動をした際にポイントを与えることにより、市民にエコ生活を促す意義がある」と述べた。この制度は消費者のライフスタイルを見直す契機とし、企業との連携も期待される。市内の企業向けの具体的な導入計画については、まだ整備が進んでいないが、情報の普及を進めていくとのことだ。
続いて、地域のGXについては、地域資源を使った経済成長を促進するため、再生可能エネルギーの導入促進が課題とされており、「本市でもバイオマス発電やフローティング太陽光発電の導入に力を入れている」と説明された。特に、干拓地内でのバイオマス発電所が注目されており、生産体制を見直していく必要がある。
また、笠岡ふれあい空港に関する議論は白熱した。市長は、「空港は地域の新たな資源であり、観光地へのアクセス改善や市民の憩いの場として活用したい」と発言し、今後、地域と連携した多様な用途での空港活用を目指す意向を示した。さらに、農道離着陸場設置条例の制定についても言及され、譲与を受ける準備を進める意義が説明されたが、議会からの慎重な意見も多く寄せられた。
最後に、太陽光発電設備については、地域住民の不安を解消しつつ、持続可能な発展を目指す必要性が強調された。市民生活部長の的場氏は「地域住民との協議を通じて、太陽光発電がもたらす影響を把握し、安全な設置を進めることが求められる」と強調した。このように、市議会では、環境問題や地域の発展に関する多岐にわたる議論が展開された。