令和4年3月24日、笠岡市議会の定例会が開催され、重要な議案が審議された。
特に注目されたのは、議案第45号の撤回についてである。市長の小林嘉文氏は、農業委員会の委員の選考に関する評価基準への疑義が生じたと説明し、選考の透明性を高めるため議案を撤回する意向を示した。小林市長は「十分な説明がなかった」と強調し、再度の協議を求めた。
また、議案第61号の廃棄物処理及び清掃に関する条例改正についても審議された。総務文教委員会の大月隆司委員長は、過去の条例改正に続き、この案も否決すべきとの報告を行った。議会内では市民のごみに対する意識向上が必要との意見が多く寄せられた。
さらに、議案第63号の水道条例改正案について、厚生産業委員会の仁科文秀委員長が委員会報告を行い、原案は否決され、おもに資源化の促進と民間との連携強化の必要性が指摘された。この報告では、特に水道料金の見直しが重要であるとされた。
各種行政局からの報告も続いた。予算決算委員会の妹尾博之委員長は、令和4年度一般会計予算に関する審査結果を報告し、様々な議案における予算削減とその理由について説明した。特に、子育てや環境関連の予算については見直しが必要との意見が多く出た。
また、厚生産業委員会からは、「地域防災」と「ごみ減量化」についての政策提言が報告された。地域防災に関しては、防災士の育成や自主防災組織の強化が求められた。ごみ減量化については、特に生ごみ処理やリサイクル率向上の施策が重要視された。
議長の藤井義明氏は、会期中の協力に感謝の意を表し、議会運営に関わる全てのメンバーの努力を称賛した。議会の活動の中で、笠岡市が抱える課題についての解決策を見出すことが求められている。次回の議会に向けては、各委員会での設けられた政策提言を基に、一層の議論が期待される。