令和4年第6回笠岡市議会定例会が12月13日、開催され、一般質問が行われた。議員たちは、地域教育や市主催のイベントに関する現状や課題について鋭い質問を展開した。
一般質問の中で、原田てつよ議員は、休校中の島しょ部にある小・中学校の状況について言及し、特に白石小学校の再開の可能性について問うた。原田議員は、島しょ部の学校が現状では6名の生徒で運営されており、保護者との協議を通じて開校の意向があれば検討する余地も残すべきだと主張。これに対し、岡田達也教育長は、「校舎の老朽化や生徒数の減少を受け、再開の可能性は控えめである」と強調した。
続いて原田議員は、笠岡市主催のイベントや講演会についても言及し、特に参加者への情報提供や対応のばらつきが問題視された。大須賀寿樹政策部長は、「受付対応は各部署に依存するが、今後は自動メールの送信機能を強化し、安全な参加環境を整備していく」と述べた。
さらに、藤井義明議員は情報管理適正化委員会の設置に関わる質問を繰り出し、これが再発防止策として機能するのか懸念を示した。松浦良彦副市長は、情報の流れを検証し、今後の運営方針も含め、透明性を高めていく方針を示した。
会議は議員たちの意見交換を通じて、今後の笠岡市の教育方針や市民向けイベントに関する姿勢が表れており、特に地域の声をより反映させた行政運営の重要性が改めて認識されている。議事の最後に、今後の改定議題が持ち上がる中、特に地域教育の再構築に向けた歩みが急務であることが改めて確認された。