令和3年6月16日、笠岡市議会の定例会が開催された。議長の藤井義明氏が議会を開会し、全国市議会議長会における永年勤続表彰の報告が行われた。この表彰には特に目立つ議員が名を連ねた。表彰を受けたのは、森岡聰子議員、妹尾博之議員、そして故山本俊明議員である。報告は形式的なものであり、表彰状は後日、議長室で伝達される予定だ。
続いて、日程第1の「諸般の報告」では、公益財団法人笠岡市文化・スポーツ振興財団の経営状況が説明されたが、質疑は無かった。この後の日程第2では、報告第2号から報告第5号および議案第47号から第53号までが議題に上がり、いずれに対しても質疑がなかった。
特に注目を集めたのが、議案第54号の一般会計補正予算である。小林嘉文市長は、新型コロナウイルスの影響を受けた市民生活を支えるために、8,500万円の補正を提案した。市長は、生活困窮世帯に支援金を給付し、飲食店を始めとする事業者を支える一時支援金を計上することを説明した。この補正予算は、支出の新たな一般財源として4,647万円が必要であるとされ、財政調整基金を充当する形で進めることになった。
また、議会・行政改革特別委員会の定数を8名から7名に変更する議案も可決された。天野喜一郎議員と坂本亮平議員が議会運営委員会委員に選任され、新たに委員長が不在となる中、早急な選出が求められた。議会運営委員会は休憩中に行われ、天野議員が委員長に選任されることが報告された。
この日は、全ての事案が議論され、決定された後に休会に移行することが決定された。6月24日には再度開催され、今期定例会の結果が報告される運びとなっている。