令和2年第5回笠岡市議会臨時会が7月30日に開催され、重要な補正予算案が審議された。
本会議では、議案第70号令和2年度笠岡市一般会計補正予算から議案第73号病院事業会計補正予算までの4議案が提案された。これらは、新型コロナウイルス感染症対策として社会的に弱い立場の人々を支援する事業を含み、委員会審査を経て慎重に討議された。
予算決算委員会の委員長、妹尾博之氏は、審査経過を報告し、補正予算の規模として一般会計の補正額が6億115万円であり、総予算が293億3,330万円に達すると述べた。委員長はこの予算が新型コロナウイルス感染症対策の一環であることを強調した。
会議では、特に介護者への支援に関する質問が取り上げられた。委員から、介護度が低い家族には慰労金が支給されないのかとの問いがあり、執行部は継続的な検討を行うと回答した。また、テレワーク事業に関する基準の明確化についても意見が交わされ、市内の感染者数に応じて在宅勤務へ移行する必要があると指摘された。
さらに、観光施設に関する意見も取り上げられ、設計イメージの提示を求める声が上がった。執行部は利便性を考慮した整備を進めることを約束している。委員からは、予算案の中で積算根拠についての不安や、コロナ対策が真に必要な支援に結びつくことを求める意見もあった。
最終的に、4議案は全会一致で原案通り可決され、今後の事業展開への意見も執行部にしっかり伝えられることが望まれる。議長の藤井義明氏は、議事を円滑に進行させ、会議を円満に閉会した。