令和3年3月26日、笠岡市議会は第1回定例会を閉会した。各議案が可決される中、特に予算に関する質疑が目立つ結果となった。
予算決算委員会の妹尾博之委員長は、予算に関する11議案の審査結果を報告した。全ての議案が原案通り可決される見込みであると強調した。
質疑では、特に市民生活の向上と新型コロナウイルス対策を関連づける意見が多く聞かれた。真鍋陽子議員は「庁舎のトイレ改修は、市民や観光客の利用を考えれば有意義である」と発言した。新型コロナウイルス対策として、これらの改修を位置づける意義を指摘した。
総務文教委員会の大月隆司委員長は、議案第23号および第24号について報告した。議案は職員の自己啓発等休業に関する条例の制定に関するもので、全会一致で可決された。大月議員は、特に育児や介護に関する事情を明文化する必要性を述べた。
厚生産業委員会の仁科文秀委員長は、介護保険条例の改正について報告し、改正案が可決された背景を説明した。議案第31号についても、病院の病床数の削減に関連し、厚生労働省からの補助金の活用が進められる見込みである。仁科議員は「しっかりした経営判断と透明性を求める」と述べ、将来的な市民病院の在り方に危惧を示した。
追加議案に関する討論では、最終日に出された各議員からの意見についても検討された。執行部に対しては、提出された予算案の透明性を求める声もあった。議員間での活発な質疑が続くなか、フルサポート体制の重要性が強調された。
最後に、議員派遣に関する承認が行われ、その後、議会終了に向けた控え目に伝えられた祝辞が交わされた。議長の藤井義明氏は、議会の運営に対する協力を称え、今後の市の発展を期待する意向を示した。