令和5年第7回笠岡市議会定例会が開催された。市長の小林嘉文氏は、今後の笠岡市における政策運営について質疑に応じ、自らの公約の進捗状況を報告した。
市長は、小林市政の2期目の流れを受け、正のスパイラルの実現を目指すとともに、持続的な若年世代の増加を意識した施策に取り組む重要性を訴えた。
創政みらいの仁科文秀議員は、市長の公約とその実現状況について具体的に質問。市長は、8つの柱を掲げ、地域振興や子育て支援の基盤を整備してきた。特に、企業誘致による雇用増加や、公共交通システムの見直しが進行中であることを強調した。実際に合計20社以上の企業が市内に新たな立地をしており、これによって若者の定住促進を図っているという。
さらに、少子化対策に関する議論も活発に行われた。仁科議員が現状の深刻さを指摘し、特に笠岡市の出生数が減少している事実を挙げながら具体的な対策を求めた。市長は、新たな福祉施策や教育施策を段階的に打ち出し、将来的に持続可能なまちづくりを実現していくと語った。
そして、公共施設等総合管理計画についても議論がされ、老朽化した施設の管理や削減が重要な課題として浮き彫りにされた。今後、情報公開や市民との意見交換を通じて、透明性のある行政運営をめざす方針を示した。
最後に、質疑のなかで、笠岡市が持つ豊かな自然環境を生かした地域づくりについても言及され、新たな観光資源としての振興策の重要性が確認された。市長は地域資源を活用した事業を進め、笠岡市を訪れる人々に魅力を感じてもらう環境を整える考えを示した。
このように、今回の定例会では市の様々な課題が取り上げられ、具体的な施策が提案された。市の発展に向け,公約の実現や課題に取り組む姿勢が求められていることがきわめて重要である。