令和2年6月15日、井原市議会は定例会を開会し、様々な議案について審議を行った。
この日の主要議案の一つ、工事請負契約の締結に関する議案第47号では、総務部長の山下浩道氏が詳細を説明し、入札は5月21日に実施されたこと、その結果、落札率は79.95%となり、契約価格は6億4,561万2,000円であると報告した。この契約により、井原市内で同軸ケーブルから光ケーブルへの更新作業が行われ、新たに中継基地局を設置し情報通信基盤を強化する。これにより、地域間における情報通信格差の是正を図り、住民の利便性向上を目指すという。
また、当該議案に対する質疑では、議員から同軸ケーブルの耐用年数が経過していたことや、新しい光ケーブルの耐用年数について確認がなされ、光ケーブルは10年間の耐用年数があると明言された。議員の宮地俊則氏からは、過去に施工した業者や入札参加社数についての質問もあり、総務部長は具体的な業者名を挙げつつ詳細を説明した。
議案第48号では農業委員会委員の任命について承認が求められ、全16名の候補者が適格であるとする答申が得られた。
さらに、井原市長等の給与に関する条例の改正案もあり、新型コロナウイルスの影響を受け、市長や副市長の給料を6カ月間5%減額することが決定した。また、地方活力向上地域等に関する特例についても改正が提案され、固定資産税の免除条件が緩和されることが示された。
この日の審議では、上記各議案に対し異議なしと認められ、原案の通り可決の運びとなった。井原市としては、行政効率の向上を目的に、今後も継続的な議論と改善を重ねていく方針を示した。