令和3年度井原市議会定例会が開催され、重要な議題が取り上げられた。
本会議では合計28件の議案が審議され、特に井原市敬老祝金条例の改正が注目を集めた。この改正案では、100歳祝い金を半額に減額することが強く反対され、審議過程で多くの議員が意見を述べた。
市民福祉委員会の簀戸利昭委員長は、敬老祝い金の減額について「唐突である」との意見が多かったと報告した。委員会では、財政上致し方ないとの理解もあったが、減額幅が大きいことから市民の理解を得る難しさが指摘された。
また、井原市の将来を見据えた財産確保の観点から、厳しい財政状況下での予算の見直しが求められた。反対意見を持った議員からは、段階的な見直しを通じて市民との合意形成を図るべきとの意見が多く出された。
その他の議案では、井原デニム条例や市道路線の認定、岡山県広域水道企業団への出資についても審議が進められた。特に、井原デニム条例は地域産業の活性化を目指すものであり、多くの議員がその重要性を強調した。
予算決算委員会からの報告によると、令和3年度の一般会計予算は全会一致で可決された。総額は過去最高であり、市民サービスの向上を目指す内容となっている。議長の坊野公治氏は、議会の皆様の理解と協力に感謝の意を表した。最終的に、議案のほとんどが原案通りに可決された。
今後は、6月に予定される次回の議会に向けて、引き続き市政の発展に寄与するような提案が求められるとされている。議会終了後、市長の大舌勲氏は皆で助け合いながら市の発展を進めることの重要性を語った。