令和5年6月の井原市議会定例会では、「新体操のまち井原」に関する計画が議論され、市の成長戦略が明らかとなった。
山下憲雄議員(いばら市民クラブ)は、新体操の普及に向けた取り組みについて質疑を行った。特に県立井原高校南校地の閉鎖問題が影響しており、練習場の確保が市民の関心を集めていると述べた。議員の言葉によれば、県立高校の部活動であるため市が単独で予算計上しない方針だが、関係者が協力して新たな練習地の確保を急ぐ必要があるという。これに対し、教育長の伊藤祐二郎氏は、南校地の借用が決定されたことを強調し、練習を再開したと報告した。
山下議員は、具体的な新体操の未来像を描くことや、地域住民との連携を強化する施策について質問を続けた。その中で、彼は新体操を通じた地域活性化の重要性について論じた。伊藤教育長は、本市の新体操振興策として、ジュニア育成や大学との連携の強化を図っていると述べた。新体操の普及に向けて、地域スポーツイベントを通じて市民との交流を促進する考えであることが示された。
次に、多賀信祥議員は、児童・生徒が抱える問題に対する学校内の相談体制について質問した。特に、いじめ防止や不登校の子供たちに向けた支援の強化に関する話題が展開された。教育長は、スクールカウンセラーを配置し、相談体制の充実を図っていることを強調。定期的な教育相談や、情報モラル講座を通じた心のケアが行われる旨を説明した。
最後に、熱中症対策についても質問が寄せられた。新型コロナウイルスの影響で制限が多かった中、学校での熱中症対策が求められていることを指摘する声もあった。教育長は、暑さ指数をもとにした適切な水分補給や休憩の重要性を伝達し、運動を行う際の基準を設けていることを報告した。