令和4年10月井原市議会定例会が開催された。
議会は、議長の大滝文則氏が全議員の出席を確認し、会議の開始を宣言することでスタートした。
まず、日程に従い会議録署名議員の指名が行われ、三宅孝之氏と原田敬久氏が選ばれたことが伝えられた。その後、今期定例会の会期が、10月3日から10月24日までの22日間に決定した。
続いて、諸般の報告として、市長大舌勲氏が令和3年度の決算や、産業団地開発事業の特別会計継続費精算の報告を行った。市長は、コロナ禍における市政の運営の基本的な方向性にも言及し、特に「元気な井原」の実現を目指していることを強調した。
市長は、「第2期の市政では、経済の立て直しとこれまでの取り組みの継続が重要」と述べ、地場産業への支援や企業誘致の推進を推奨した。また、新型コロナウイルスのワクチン接種と感染症対策の重要性に触れ、市民協力を呼びかけた。特に、オミクロン株に対応したワクチン接種が進められており、市民にその接種を促す意向を表明した。
続けて、消防団の問題に言及し、その人員不足が深刻であり、地域の防災力を維持するために団員確保が不可欠であると述べた。市長は、「消防団員の処遇改善にも取り組む」とし、そのための条例改正や予算案の提出を行う予定であることを伝えた。
また、公共交通の改善策として、予約型乗合タクシー「あいあいカー」の本格運行が始まったことも報告された。利用者のアンケート結果を基に利便性を向上させているとした。
議案の上程においては、認定議案第1号から第14号、および議案第50号から第61号までが一括上程された。これには、令和4年度の補正予算案が含まれており、合計で約9億8,370万円の補正が計上される予定である。
市民の声を基に、今後も議会運営を進めていく姿勢が示され、議会の未来に向けた熱意が伝わった。
最後に、議員派遣についても異議なく承認され、10月4日が休会となることが議長より告げられて、議会は終了した。