令和5年9月の井原市議会定例会では、国際交流活動や教育環境に関する重要な質問が行われた。
まず、柳原英子議員(いばら市民クラブ)がフランスのESIEA大学のインターン生受け入れの目的や成果を問うた。市長の大舌勲氏は、このプログラムが市民の国際感覚の醸成や井原市の魅力発信に寄与していると述べた。
大舌市長は、インターン生が期間中にプログラミング技術を活かし、美星天文台での業務を行ったこと、また日本の伝統文化を学ぶ機会を持ったことを強調した。特に、弓道体験が好評であり、高付加価値の観光コンテンツとして活用する意向を示した。参加した市民も、外国人との交流を楽しんだと伝えた。
さらに、柳原議員は自らのホストファミリーとしての体験を交え、このインターン生受け入れが市民にとっても有意義であったと紹介した。地域の協力を求め、今後もこうした機会を拡大して欲しいと発言した。
次に、西田久志議員(いばら市民クラブ)が井原市内の教育環境について質した。教育長の伊藤祐二郎氏は、今日の厳しい教育現場の現状に触れ、熱中症対策や温暖化への取り組みが重要であると述べた。また、いじめの現状についても言及し、過去の調査データに基づいて対策を講じているとした。
続いての質問では、少子化に伴い学校の統廃合が問題視されている中、続けて地域と教育の声を聞く必要性について指摘した。市長は地域の意見を大切にしつつ、今後とも教育環境改善に努める意向を示した。
今後の取り組みとして、今回のインターンシッププログラムや教育の充実を通じて、川の向こうの見えない地域の魅力を引き出す仕掛けを強化する必要があると感じさせられる議会であった。また、シティプロモーションの重要性も強調され、市民が井原市の魅力を発信することの重要性が強調された。
さらに、山下憲雄議員はシティプロモーションの進捗状況について質問し、何を井原の魅力として発信し続けるかが今後の課題であり、市民の協力を得るために情報発信を強化しなければならないと強調した。