令和2年12月9日に井原市議会が開催され、中学生の職場体験や企業誘致などの重要な議題が話し合われた。
多賀信祥市議が質問を行い、中学生の職場体験の新たな取り組みについて確認した。教育長の伊藤祐二郎氏は、過去の体験に関する生徒や保護者からの感想は概ね肯定的であり、生徒たちは「働く意義や大変さ、職業観について学ぶことができた」と報告していると述べた。また、今年度はコロナ禍により職場体験が中止となったことも指摘され、学びの機会の確保がいかに重要かが強調された。
次に、三宅文雄市議による企業誘致の推進に関する質問では、四季が丘団地における企業の立地状況や、井原市が進める稲倉産業団地の造成工事についての進捗が報告され、現在の土木技術職員の人員不足が課題とされた。市長は「企業立地のために県や東京事務所と連携し、積極的に誘致に取り組んでいる」と強調した。
また、藤原浩司市議は、市営住宅入居時の保証人規定の見直しを求め、特に独居の高齢者に配慮した対応を求める声が上がった。市長は「保証人確保が困難な状況を考慮し、規定廃止に向けて進めている」と述べた。さらに、地域の安全を守るための用水路等への転落防止策についても言及され、今後も安全対策を強化する考えが示された。
最後に、土木・建築技術職員の後継者育成についても言及があり、若手の育成や技術継承が重要であることが再確認された。技術職員不足が全国的な課題である中、井原市でも人材確保が急務とされ、適切な研修や人事配置が提案された。市民の皆様からの意見や声を受けた対応が、今後の施策に反映されることが期待されている。