令和2年9月井原市議会定例会が開会した。
冒頭、議長の坊野公治氏が出席者に謝辞を述べ、定足数に達したことを確認した後、議事に入った。
最初の議題、会議録署名議員の指名において、議長は三輪順治氏と大滝文則氏を指名した。
次に、会期の決定では、今期定例会の期間が本日から9月28日までの22日間と定められ、異議はなかった。議長は市民への報告の準備が整っていることも伝えた。
続いて、諸般の報告が行われ、市長の大舌勲氏は令和元年度決算に基づく健全化判断比率と資金不足比率について説明した。特に、実質赤字比率や将来負担比率が国の基準以下であることを強調した。
市長は、新型コロナウイルス対策に関しても言及した。井原市では今のところ感染者が出ていないが、県内の状況は深刻であるため、感染防止対策の徹底を呼びかけた。市民にはマスク着用や手洗いの徹底を求め、誹謗中傷を避けるようにとも強調した。
台風についても報告し、強い勢力での北上を予告したが、現時点で被害は見られない。また、昨今の豪雨に伴う防災対策にも言及し、避難所でのコロナ対策について市民にも配慮を促した。
次の議案においては、特別定額給付金の支給について触れ、98%を超える受け付けを達成したと報告した。また、新型コロナウイルスの影響を受けた事業者への支援策として、「ミラサポ#チケット」プロジェクトの進捗も報告された。
さらに、議案第52号の令和2年度井原市一般会計補正予算についても説明があり、新型コロナウイルス感染症の対策に多くの予算が充てられることが明らかにされた。市長は、これらの対策を通じて市民の生活向上に寄与したい意向を示した。
最後に、議員派遣について議題に上がり、特に異議なく承認された。議長は、派遣した内容に変更が生じた場合の措置を委任することも了承されたことを報告した。
会議は円滑に進行し、その後の議案についても各議員による慎重な審議が期待されるところである。